先日、横浜美術館に行って来ました。
「ファッションとアート 麗しき東西交流」という展覧会です。
私は常々、着物の美しい生地でドレスなどを作ったら素晴らしいものができるのだろうなあと思っていました。よくある古いキモノをリフォームして作る洋服ではなく(反物サイズの着物生地の利用ではなく)洋装のサイズ生地として利用するということです。
日本の絹織物と染め、日本刺繍の美しさを利用したウェディングドレスなど、考えただけでも素晴らしそうですよね。(値段は考えないとして・汗)
そんな妄想をしていましたら、とっくの昔に西洋ではそれがなされていたんですね。
明治に入り開国した日本から多くの着物や日本の美術品が輸出され、西洋でジャポニズムのブームが起きたわけですが、洋装にもしっかり取り入れられていたわけです。
日本の美しい着物をリメイクしてドレスを作ったり、優雅な室内着(ガウン)として作り直したり。もちろんそんな贅沢をしていたのは、上流階級の方々に限定されますが。
今となっては、ここまでの手仕事は難しいかもしれませんが、現代にも通用する素晴らしいオートクチュールの数々。
日本の着物文化が驚きを持って受け入れられ、影響を与えたというのは日本人として嬉しいことですね。一方で、現代の生活ではもはや日常着ではなくなってしまった着物との関係を日本人としてどうしていくか・・を考えてしまう展示でもありました。